書籍紹介

「落ちこぼれ、バンザイ!スヌーピーたちに学ぶ知恵」 河合隼雄+谷川俊太郎

740円 講談社

落ちこぼれ、バンザイ! スヌーピーたちに学ぶ知恵 (講談社プラスアルファ文庫)

"生きていること"を楽しんでますか?
「ピーナッツ」というマンガをご存知ですか?「ピーナッツ」は、アメリカの多くの日刊新聞で長い間連載され世界中で愛され続けている、スヌーピーと仲間たちの日常を描いた大人のためのマンガです。本書は、その翻訳を30年以上続けている詩人の谷川俊太郎さんと、解説をしているユング派臨床心理学者の河合隼雄さんが、作品を通してみえてくるアメリカの文化や人類共通の悩み、こめられたメッセージについて語り合った対談集と、谷川さんによる「ピーナッツ」の名キャラクターたちについての解説文からなっています。のん気でどこか淡々としたスヌーピーたちの会話の中に、時代や国を超えた人間の弱さやずるさ、優しさ、たくましさなどがさりげなく込められていて、かわいいだけじゃないスヌーピーの奥深い魅力を発見できる一冊となっています。生きることがちょっぴり楽になるヒントが見つかるかもしれませんよ。(高瀬)

「おやつ新報へ、ようこそ。」 多田千香子 

エンターブレイン 1680円

おやつ新報へ、ようこそ。

ながめて癒され、作って楽しみ、食べて幸せ、贈ってつながるおやつレシピ
"おやつ"と聞いただけでうきうきHappyな気分になるのは私だけでしょうか?
新聞記者生活から単身パリの製菓学校へ留学、帰国後京都の長屋で「おやつ新報」をOPENしている多田さんの、ながめるだけでも癒し度100%のおやつレシピとくすりと笑えるネーミング、1つ1つのおやつにまつわる思い出のエピソードを読んでいると、これは○○ちゃんが好きそう!こっちは△△さんにぴったり・・・なーんて次々に喜ぶ顔が浮かんできます。おいしいお菓子はお店で買えるけれど、作る過程を楽しみ、喜ぶ顔を想像してにんまりできるのが手作りの魅力!失敗したってこれが楽しい思い出になるんですよね。しりごみせずに楽しんで、おやつの輪をどんどん広げたくなりました。(高)

「夜想曲集~音楽と夕暮れをめぐる五つの物語~」

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

秋の夕べ、一人でじっくり味わいたい大人のための一冊

 音楽と夕暮れをテーマに、5つの音楽からなる1つの曲あるいは5つの曲のはいった1つのアルバムとして書き下ろされた、ブッカー賞作家カズオ・イシグロ初の書き下ろし短編集です。
 若き日の夢や野心、ほろ苦い現実、すれちがう男女の心、人生に対する苛立ちやあきらめ、満足、希望・・・人生の夕暮れ時が、しんみりと時にコミカルに奏でられ、哀愁を帯びた調べがじんわりと心にしみる5つの物語です。
 私のお気に入りは、才能はあるけどぶさいくな売れないサックス奏者が、ひょんなことからセレブ御用達の美容整形を受け、高級ホテルで手術仲間のセレブと体験する一夜の冒険を描いた、せつない喜劇です。みなさんはどの1曲が気に入るでしょうか・・・?(高)